よこはま動物園ズーラシアよりユーラシアカワウソのオス（愛称：リヴ）を２０２５年１月２８日に搬入する予定でしたが、輸送中に死亡したことをお知らせします。 出発後は、同乗した飼育スタッフ１名が個体の様子を常時観察しておりましたが、やや落ち着かない様子が時折みられました。途中、状態が急変したため一旦停車し、運転していた獣医師が確認したところ、個体の死亡を確認しました。
剖検の結果と輸送中の状況を踏まえると、何らかの要因で急性循環不全が起きたのではないかと推測されます。

【死亡した個体について】
死亡個体：ユーラシアカワウソ
愛称：リヴ
性別：オス
生年月日：２０１８年７月９日（６歳）
２０２０年に那須どうぶつ王国へ来園後、２０２４年４月に繁殖のためよこはま動物園に移送しました。よこはま動物園では２回の繁殖に貢献したため、今後は那須どうぶつ王国での繁殖にチャレンジする予定となっていました。

【園長コメント】
万全の態勢で臨んだ移送ではありましたが、今回の死亡にあたり無念な思いと、これまで「リヴ」を応援してくださった皆様に誠に申し訳なく思っています。「リヴ」は希少種であるユーラシアカワウソの繁殖計画により横浜市のズーラシアに送られ、子孫を残すことを成し遂げ、那須に帰還する途中でした。この悲しみをスタッフ一同で乗り越え、今後も国内外の動物園との交流をとおして野生動物の保全に貢献することを、慎重にそしてひるまず進めていく所存です。 　園長 日橋 一昭