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レントゲン・エコークイズ!

皆さんこんにちは!
獣医師の上田です。

今日は普段の診療で行う検査を2つ紹介します。
まずはレントゲンという検査です。

X線という特殊な線を当てることで、体の中がどうなっているかを見ることができます。
健康診断で撮ってもらったことがある方も多いですよね。
レントゲン検査では、硬い物(例えば骨)が白く写ります。

中身が見えない段ボールにX線を当てると…中に入っていたハサミがくっきり写ります。

ではここでクイズです!
次の3つの写真は、それぞれある鳥の頭のレントゲン写真です。
何の種類か分かりますか?

正解はこちら!

深い場所にいる魚を捕れるように、細く長い嘴をしています。
大きな嘴の中は実はスカスカです!
大きな口を持つことから「ガマグチ」ヨタカと言われています。

鳥の種類によって嘴の大きさや形は様々ですね。

次の3つの写真は、それぞれある哺乳類の足のレントゲン写真です。
ちょっと難しいかも?

正解はこちら!

馬には指が1本しかありません。
早く走るため、人間の中指にあたる第3指だけ残り、他の指は退化しています。
アルパカには指が2本あります。
足先のみ硬い爪で覆われ、残りの足裏は柔らかい肉球となっています。
イノシシの指は、地面に接地する2本(真ん中)と接地しない2本(外側)の計4本です。

指の数も動物によって様々ですね。

さて、体の中を見るもう一つの検査として、超音波を当てて行うエコー検査というものがあります。
もちろん病気を調べるためにも使いますが、もう一つ大事な使い方があります。
これは何のエコー写真でしょう?

お子様がいらっしゃる方は、もしかしたら見たことがあるような…となるかもしれません。
実はこれ、カピバラの胎仔のエコー写真なんです!

このように、妊娠しているかどうかを調べるためにもエコーは大活躍します。

以上のように、レントゲン検査やエコー検査によって、動物の体の中がどうなっているかを知ることできます。動物は症状を話すことができないので、こうした検査を駆使して少しでも情報を集めることで、獣医師は治療の計画を立てることができるのです。

元気な動物たちの姿をお見せする為、実は裏でこんなことが行われているということを、少しでも知ってもらえると嬉しいです!