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動物たちの便利な「しっぽ」

みなさんこんにちは、飼育員の竹澤です。

今回は、動物たちの便利な「しっぽ」について
お話していきたいと思います!

早速ですが、みなさんにクイズです。
このしっぽは何の動物のしっぽでしょうか。



正解は、アメリカビーバーのしっぽです🦫

しっぽには毛が生えておらず、扁平で独特な
形をしています。

表面はウロコ状になっていて、触ってみると
少し硬めのゴムのような触り心地をしています。

泳ぐのに使うしっぽ

北アメリカの川や沼などの水辺に生息しており
泳ぎが得意で、このしっぽをオールのように使って
水中をスイスイ進むことが出来ます。

なんと、最大15分ほども潜っていることが
できると言われているんです!

しっぽを使って立ち上がる

ビーバーは二本足で立ち上がることもでき、
この時もしっぽを地面につけてバランスを
とっています。

このしっぽで叩かれたら痛そうですね、、、

また、このしっぽは泳ぐためだけではなく、
外敵が来た時には水面をしっぽで叩くことで
仲間に危険を知らせたり、外敵を追い払ったりする
ことにも使うことがあります。



次にご紹介するのは、この可愛らしいしっぽ。

みなさんお分かりですね、レッサーパンダの
しっぽです。

雪でもへっちゃら!

標高の高い、寒さが厳しい地域に生息しているため
寒さから身を守るためにこのフワフワなしっぽを
体に巻きつけて眠ります。

しっぽでバランスをとる

また、レッサーパンダは木の上で生活している
ことが多く、しっぽを水平に伸ばして歩くことで
木の上でバランスをとることができます。

獣舎でくつろぐ様子

くつろいでいるときには、まるで抱き枕を抱きしめているかのような使いこなしぶりです(^^)

しっぽにも個性がでる

よく見てみると、個体によって色の濃さや
縞模様の間隔に違いがありますね!
慣れてくるとしっぽで個体を見分けられるかも?

赤ちゃんのしっぽ

ちなみにこちらは赤ちゃんの頃のしっぽ。
模様もまだハッキリしていなく、
小さくてドリルみたいなしっぽです!
成長するにつれて、徐々に模様がでてきます。

最後はこの真っ黒なしっぽ。

こちらはビントロングという動物のしっぽです。

木の上で生活

ビントロングは、東南アジアなどの熱帯雨林に
生息していて、主に木の上で暮らしています。
そのため木登りがとても上手で、この太くて長い
しっぽは木登りをする時に使っています。

しっぽを木に巻きつけて使う様子

ビントロングは体重20kgほどもあり大型の
動物ですが、このしっぽを木に巻きつけて体を支え
器用に木登りをすることができるんです!

しっぽはとても筋肉質

なんと、このように足としっぽを使って
ぶら下がるともできるとても丈夫なしっぽです。

ちなみに、クモザルなど一部のサルもしっぽを
木に巻きつけてぶら下がることができるのですが、
このようなサルたちは完全にしっぽだけで
ぶら下がることができるんです!

ビントロングのフサフサのしっぽとは異なり、
毛が生えていない部分があるため、その部分が
滑り止めとなりしっぽだけでもぶら下がることが
できます。


いかがでしたか??
他にも便利なしっぽを持った動物たちがたくさん
いますので、那須どうぶつ王国にお越しの際は
ぜひ動物たちの「しっぽ」に注目してみては
いかがでしょうか!

みんなにも読んでほしいですか?

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